Dassault AviationのFalcon 10Xは、同社がこれまでに製造した中で最大のビジネスジェットであり、本日初飛行を行い、2021年に初めて発表された当プログラムにとって重要な節目となった。
この機はフランス、Bordeaux-Mérignac Airportの滑走路23を現地時間11:10に離陸し、試験パイロットSébastien Dupont de Dinechinと副操縦士Fabrice Dougnacが操縦した。
乗組員は15,000フィートで操縦性とシステムを評価した後、40,000フィートまで上昇し、そこで機体はマッハ0.82まで加速した。
飛行時間は2時間30分で、今後の認証に向けた大規模な飛行試験キャンペーンの開始を意味する。
Falcon 10Xはビジネス航空市場の上位セグメントをターゲットにしており、GulfstreamのG700、G800やBombardierのGlobal 7500、8000といった確立された競合機と競合する位置付けだ。
この機は超長距離ミッションで乗客を運ぶよう設計されており、従来は商業航空機の利用や燃料補給が必要だった都市間を直結することを想定している。

性能と航続距離
DassaultはFalcon 10Xをマッハ0.85で7,500海里(13,900キロ)を飛行できるよう設計しており、最高速度はマッハ0.925に達する — これらの数値はニューヨークと上海、ロサンゼルスとシドニーなどの区間をノンストップで結ぶことを可能にする。
このジェットはRolls-Royce Pearl 10Xエンジンを搭載しており、これはRolls-Royceのビジネス航空向けラインナップで最も出力の高いエンジンで、この機向けに開発された。
主翼は大部分が炭素繊維複合材で作られており、このサイズのFalconジェットとしては初めてで、重量を軽減しつつ空力効率と燃料消費の改善に寄与している。
キャビン設計
Falcon 10Xのキャビンは幅9フィート1インチ、高さ6フィート8インチで、Dassaultはこれが全ビジネスジェット中で最大のキャビン断面だと主張している。
内装は最大4つの独立したゾーンに分けられ、プライベートベッドルーム、ダイニング兼会議スペース、ラウンジ、専用のエンターテインメントスペースなどのレイアウトが可能だ。
Dassaultは巡航高度での加圧を3,000フィート相当を目標としており、低い客室高度は長時間飛行での乗客の疲労軽減を目的としている。
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フライトデッキと操縦系統
コックピットにはDassaultのFalconEye統合視界システムが搭載され、飛行、航法、通信、機体管理機能を統合した単一の統合制御システムが併設されている。
また、機体はRafale戦闘機でのDassaultの軍事経験に由来するデジタルフライトコントロールシステムを採用している。
プログラムの経緯と今後の予定
Dassaultは当初2021年にFalcon 10Xを発表し、2025年の就役を目標にしていたが、サプライチェーンの制約と開発の複雑さによりスケジュールを見直した。
現在はヨーロッパおよび米国の航空当局による認証を経て、2027年末の就役を目標としている。
追加の試験機2機が現在、飛行試験プログラムに参加するために準備中だ。
DassaultにとってFalcon 10Xは技術的成果であると同時に戦略的な一手でもある。
同社は長年にわたり世界のビジネスジェット市場で重要なシェアを占めてきたが、最大の競合機と比肩するキャビンサイズと航続距離を持つ機体は欠いていた。
10Xが実際に飛行を始めたことで、その差は埋まり始めている。
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