Japan Airlines社長のMitsuko Tottori氏は、出発前に飲酒し、その後上司に隠そうとした2名の客室乗務員に関する事案を受け、給与の大部分を返上することになった。
同社は、厳格な出発前飲酒禁止規定の違反に対する責任を認め、Tottori氏が2か月間、給与を30%カットされると発表した。
この事案は5月23日に発生した。チーフ客室乗務員が一泊の滞在で広島に滞在していた際、ホテルのバーで別の乗務員と会って飲酒した。Japan Airlinesは出発前12時間の飲酒禁止を厳格に定めており、この場合は午後6時30分までに飲酒をやめる必要があったが、チーフ客室乗務員はその時刻を過ぎて飲酒を続け、ビール2杯と小さな白ワインを2杯飲んで部屋に戻った。翌朝、空港へ向かう前に行われたアルコール検査の結果を適切に報告せず、空港で実施された2回目の検査でも基準値を超えていた。これにより当該乗務員は勤務から外され、便は約40分遅れて出発した。

経営陣が責任を受け止める
2024年にJapan Airlinesの社長に就任し、同社を率いた初の女性となったTottori氏は、給与カットを責任を直接取る手段だと説明した。彼女は客室乗務員としてキャリアをスタートさせ社内を昇進してきたため、今回のスキャンダルの中心にある部門に個人的なつながりを持っている。
同社は、役員報酬の引き下げは、単なる個別の不祥事ではなく、組織的な問題があって今回の違反が起きたという認識を反映していると説明した。トップが金銭的な処分を受け入れることで、Japan Airlinesは規制当局や乗客、従業員に対して、内部統制の重大な失敗と位置付けていることを示している。
日本の国土交通省はこの事案を受けてJapan Airlinesを正式に注意し、安全管理体制に疑義があるとして、7月17日までに再発防止策をまとめた報告書の提出を命じた。
日本の航空業界で続く飲酒トラブルの傾向
日本の航空界では数年間にわたり、飲酒に関連する乗務員の事案が問題になっている。規制当局は、フライト前に呼気検査に失敗したり酩酊の兆候が見られたりしたパイロットの高プロファイルケースを受け、より厳しい規則を導入した。航空各社は乗務員のチェックイン地点に呼気検査器を設置したり、報告義務を厳格化したりするなど、より厳格なスクリーニングに投資して対応してきた。
Japan Airlines自身も過去に飲酒違反を理由にパイロットを処分しており、同社は公にゼロトレランスの姿勢を表明してきた。今回の客室乗務員に関する新たな公表は、取り締まりの課題がコックピットだけでなく客室側にも及んでいることを示唆している。
業界アナリストによれば、飲酒に関する規定は航空会社や管轄区域によってやや異なるが、主要な航空会社の多くは、乗務開始前に少なくとも8〜12時間は飲酒を控えるよう求めている。過去の事案を受けて、その時間枠をさらに延長した航空会社もある。

今後の対応
Japan Airlinesは、研修プログラムの見直しや、飲酒規則に関する周知徹底を運航全体で強化すると発表した。事案直後にはレイオーバー中の客室乗務員に対する厳格な飲酒禁止ルールをすでに導入したが、この規則は現時点で自宅にいる乗務員には適用されていない。同社はまた、違反を早期に発見し、乗務員が飲酒を隠そうとするのを抑止するために、検査手順の変更が必要かどうかも検討するという。
50代のチーフ客室乗務員は後にJALにより解雇され、30代の別の客室乗務員は停職処分となった。
Tottori氏は、Japan Airlinesがコンプライアンス体制への信頼回復に取り組む中で、従業員に直接説明することが見込まれている。今後数か月で、今回の人事処分や説明責任の強化が実務上の実効ある変化につながるかどうかが試されることになる。
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